ソウルの宿 北村家温斎(ガオンジェ)
タクシーに乗り込み向ったのは今回の旅の宿、北村家温斎(ガオンジェ)。北村にある韓屋のゲストハウスです。
庭にいた↓の写真の真ん中の女性に何事かと聞くと、オーナー氏は不在とのこと、女性がオーナー氏の携帯電話に電話するよう言ったのですが、そこを拝み倒して電話していただきました。オーナー氏はすぐに来てくれましたが、鍵を渡すとまた何処かへ行ってしまって撮影を見学する羽目に、、、英語が堪能な友人が女性に聞いたところ、韓国の教育テレビのCF撮影だとか。
こちらのゲストハウスに決めたのは夫が韓屋ステイがしたいと言ったから。そして初韓国の友人夫妻にディープな韓国を体験して貰いたかったから。旅慣れた彼女達ならではの選択です。
3年前、安東の河回マウルで韓屋に泊まってから夫はその異文化体験がいたく気に入ったようで、私たちの韓屋ステイも安東、全州、慶州と回を重ねて4度目です。
韓屋の宿を選ぶ時の一番の条件がシャワートイレが部屋にあること、年寄りには欠かせない条件です。
部屋にファジャンシルがついていて二人部屋が2部屋空いている宿を探すと否応なしにこのゲストハウスに決まってしまいました。
地図で場所を確認すると北村八景のうちの四景の辺りです。人気スポットのすぐ近くですが急な坂と細い道でゲストハウスの前まで車で行くのは無理なようです。
日本語のクチコミはあまりなかったですが、アゴダの英文のクチコミを見ると、家が見つけにくかったとか、坂が急だったとか部屋が小さかったとかいろいろ書いてあります。ちょっと心配だったけれども旅の苦労はいい思い出になると思ってこのゲストハウスに決めました。
今回の旅にあたって新しく韓国地図アプリdaumを入れました。結構分かりやすかったので「タクシーでの場所の説明もこれを見せれば大丈夫!」と思っていたのですが、、、いざソウル駅でタクシーに乗ってdaumの地図を見せても今ひとつわかっていただけない、「ガオンジェ」がカーナビに登録されてないとのこと。それではと韓国語の住所が書かれたネットを見せてやっと出発。
北村について正読図書館の前まで来たのはいいのですがそのまま道を横切って北村の西側へ。思わず韓国語で「どこ行くの?」と叫んでしまいました。電話番号を入れようとしましたがうまくいかず、結局むちゃくちゃな英語と韓国語で道案内する羽目になりました。「この薬局の横の道を入って行って、、、」と近くまで来ると赤いベストを着たガイドのお姉さんがいたので地図を見てもらって運転手さんにちゃんと説明してもらいました。
どうも運転手さんに見せたのが旧住所だけだったのがよくなかったようです。後日道路表記の新住所を見せた時はカーナビで問題なく坂の下まで到着しました。
すぐに到着。こちらの坂の一番端の家です。
北村家温斎
家の横を行くと
細い道につながっていて
塀の上からは韓屋の屋根瓦の景色が広がります。こちらが北村四景、緑色のルーフがあるのが北村家温斎です。
石にはゲストハウスの電話番号とオーナー氏の携帯電話番号が書いてあります。
さて、荷物を引きずって坂を上がり、階段を上がって門の中に入ると、、、
さて、荷物を引きずって坂を上がり、階段を上がって門の中に入ると、、、
なにやら撮影をしています。
撮影が一段落すると写真右端の女性が日本語で声をかけてきました。ご自分で有名ではありませんとおっしゃっていましたが、韓国の女優さんだそう、日本語は日本に4年間行って勉強されたそう、お名前も聞いたのですが忘れてしまいました。
房の中はこんな感じ。後日撮った写真なので布団の畳み方がいい加減です。
部屋の広さは想像以上に小さい。布団をひくと足元に機内持ち込みのスーツケースがやっと置ける程度。ドアの向こうがファジャンシルなのですが、ドアを開けるには布団をはねあげないといけません。
ファジャンシルはこんな感じ。
狭いのはネットの写真を見てわかっていました。シャワーのたびに便器がびしょ濡れになるのではないかと心配していましたが、ドアの前にあるシャワーカーテンで便器を覆うと濡れることもなく、思いの他快適に使うことが出来ました。
房の入り口側には小さな机と写真には写っていませんが鏡、机の下にドライヤーがおいてありました。ピンクのボトルはファブリーズ。
家のあちこちに映画のポスターが貼ってありました。コ・スとムン・チェリョン、この家で撮影したそうです。
門を入ったところにはなにやら浸けたものが。
私たちが泊まった房と共用ファジャンシルの間にはオンギが置いてあります。
オーナー氏に何が入っているのか聞くと「チョッカルにテンジャン」「見たい」とお願いすると快く蓋を開けて見せてくださいました。オーナー氏の奥さんは恥ずかしそうにしていやがっていましたが、、、
柿を熟成させたもの、柿酢になるのかな?
オーナー氏が「チョッカル」と言ってました。
こんなものも入っています。味見させてくれました。魚醤です。思わず「マシッタ!」と叫んでしまいました。キムチにも使っているそうです。
朝食はお粥、3日間同じお粥だったのはイマイチですが、量的にはちょうど良かったです。3日目にはクルミとおジャコのジョリムのバンチャンが追加されました。
オーナー氏に別のお客さんがいるのか聞くと私たちだけだとのこと、MERSのため皆キャンセルになったそうです。2日目に韓国人のカップルが泊まっていたようですが他は私たちだけでゆっくり過ごせました。といっても昼間はずっと出掛けていて寝に帰るだけでしたが。
by kaze-24
| 2015-06-22 09:40
| 2015.6 ソウル
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